ご無沙汰しておりました、1月に完成しました「モノトーンの不思議な家」を続けてご紹介いたします。
5棟完成した建物の内今までご紹介させていただいたのは3棟。
今回ご案内するのは4棟目の建物です。
このシリーズの共通デザインとして
「モノトーンのインテリアをきれいに見せるための工夫」
をいくつか提案しています。

たとえば玄関ホールにアイアンをデザインした飾りをつける。
いつもお話することですが、決して奇をてらうデザインのみの飾りにはしない。目線を程よく通すことと(開放感)、アイアンという木ではない素材感と色、アイアンだからできるこの細い直線ラインの美しさを見せる。ここはそんな個性あるエントランスを表現してみました。

キッチン前カウンターの巾を広く取り(今回は30p)、ブラックのタイル仕上げというのもインテリアがグッと引き締まって、今回改めていいものだと感じた点です。
もう一点最近はIHヒーターをセレクトする場合が多いのですが、ガスコンロに比べると、圧倒的にコンロ廻りの汚れが少なくなります。
そんなことで、今までは壁にしていたコンロ前も、最近はオープン!
チャーハンを炒めている時も、リビングで遊んでる子供に目を配らせられます。(無類のチャーハン好きな私。作るのも得意)
この感じの目線↓

今回のように住む人が不特定なモデルハウスの場合、いつも考えていることのひとつに、「家というのは実際に住む人が自分の好きなように色づけ出来る部分を残す。=デザインが主張しすぎてはいけない」ことを心がけます。
特に注意するのは色です。極力色はたくさん使わない。あとで住む人が好きな色をプラスしやすいからです。
和室なども、今回の基本は白と黒。
ただし画像ではわかりにくいのですが、壁紙や天井の素材感を絶妙な風合にしたり、白といっても少しアイボリーがかった白にすることで、ビミョーに心理的な安心感をかもし出しています。
その辺は絶対的な信頼感でうちのインテリア「マメ子」がコーディネートしております。

【編集後記】
今日は日帰りで、先月末にお引渡ししました帯広のお客様のところに行って参りました。
自分が設計をしたお客様のところへお引渡し後しばらくしてから使い勝手、暖かさ、機能性、デザインの良し悪しなどを必ず聞きにいくようにしています。
今後出会うお客様のために、このタイミングでお客様の率直な意見を聞くのはものすごく重要なことなのです。
この経験が少ないといくら経験を重ねてもいい設計って出来ないものです。
さて、お話したいのはS様とお話したときに出た『適度』という言葉です。
今の世の中『適度』さがうまくはかれない人が多い気がします。
いじめの問題、米国発端の経済の問題、究極は殺人事件、、、
時には思いっきり飛びぬけて○○することも必要ですが、適切、適度さというのは基本としていつも心の中心軸においておきたいものです。
適度な人との距離感、適切な言葉遣い、適切な対応、適度な利益、適度な思いやり、、、、、etc

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