サハラ工業舎宅!です。ライトオフで撮影。
まずは床にご注目。
ウォルナット床に無色のリボス(自然塗料)をすいすいっと染ませると、
無垢材ならではの複雑な色の重なり合いが現れます。
同じ木目がひとつとして無く、板1枚ごとに個性があるのが、写真でも伝わるかなぁ。
難しいのは巾木、柱、格子(道南杉)や家具など、その他の木部に塗装する時の、色の合わせ方。
置き家具の色も関係してきます。
同じ樹種の家具を置くと合わせやすいのですが、お客さまが決めた家具はナラのクリア色や
少し赤味を持ったチェリー。
これらが自然につながるように…というのだから、全くハイレベルな要求じゃい…(笑)
…でウチのハイパワーミサキがいくつも色サンプルをつくり、施工時は現場に出動し立会い。
苦労のかいあって見事に自然な仕上りとなったわけです。
玄関側からリビング方向を見たところ。
大きな窓に映る隣家の緑へと、美しい奥行感が広がります。
ところで「サハラ工業舎宅!」のネーミングにご興味をお持ち下さった方、
いらっしゃいませんか? いらっしゃいますよね、ね。
弊社でお請けしたお家は、完成前に有無を言わさずほぼ勝手に命名します。
打合せ時に出た話からキーワードを考えたり、お家の特徴から言葉をみつけたり。
今回は所々に採用されたもののイメージが、モロッコを感じるインテリアアイテム。
上の写真、手洗いカウンターのタイルとか、ある場所に使われたクロスとか…
ちなみにこちら、美しく使う洗面としたいとの事で、
お顔を洗ったり歯磨きは脱衣室内に設置した洗面化粧台で行うようです。
そしてモロッコと言えば、アフリカ大陸!!
イスラムのエキゾチックな空気がたまらなく神秘的です。行った事ないけれど。
バブーシュ、タジン鍋、アルガンオイルなどは日本でも人気ですし、
マラケシュや迷宮都市と言われるフェズ、そして誰もが知っている「サハラ砂漠」。
サハラ工業舎宅!のサハラは、こうしたモロッコのイメージから拝借したものです。
しかし今思えば、バブーシュ工業舎宅!も悪くないし、タジン工業舎宅!でもよかったな。。。
工業舎宅は、グレイッシュなモノトーンの色使いと、黒いアイアン、
ラフなサジ加減をきかせたインダストリアル系と言われるインテリアテイストの家、
という意味合い。
甘くない女子が好む、ちょっぴり男気のある雰囲気は、弊社のお客さまにも大人気です。
男気の中に、優しさもさりげなく演出。
パンダのお引越し、お疲れさま〜