
ソネバフシ日記はひと休み。
リゾートのゆるい雰囲気とは全く違う、ピリッとした趣きの写真は、
昨年秋に東京で宿泊した「コンラッド東京」。
必要以上に広くてゴージャスなお部屋は、ソネバフシの時と同様にアップグレードされていたようでラッキー⤴ 🎶
リビング、書斎のエリアと、壁を隔ててベッドルーム、バスエリアがあります。


柔らかな絨毯、キリッとした皮や鏡面塗装…寛ぎ感を持たせながら、シャープでラグジュアリー。
モダンで、細部までスキのないインテリアです。
好きか嫌いかと聞かれると、「好き」です。
私は その空間の背景、どんな人が使うのか、どんな使い方なのか、コンセプトがしっかり表現されている建築やインテリアであれば、どんなイメージのものでも好きです。
それが濃厚なクラシックでも、そぎ落としたミニマム空間でも。

日本の中心である都市の、更にこんな場所にいると、
喧騒に負けずバリバリ仕事をしたいモードになるし、何かを吸収したいって気持ちになるから不思議。
そんなピリッとした空気の中では、こんなインテリアが似合うような気がします。
汐留。高層階の部屋からは、手前に浜離宮庭園の緑が広がり、
遠くに東京湾のレインボーブリッジが見えます。いいお部屋でしたぁ。。。
設計は竹中工務店とGAデザイン。

写真が変わり、こちらは今年のお正月あけに宿泊した「十勝川温泉 三余庵」。
十勝を拠点にグローバルな活動をする象設計集団の作品です。
お布団敷の和室とお茶の間、そして手前に板の間がある こじんまりした間取りですが、
温泉宿の部屋としてはじゅうぶん贅沢。
和の素材たちが、凛とした無駄のないデザインをひきたてています。


象設計集団といえば、地域性や自然を意識した建築と独特のデザイン。
十勝の雄大な大自然をひしひしと感じながら、お部屋の露店風呂で入浴できます。
これもまた、大自然に囲まれた温泉という環境に身をおくと、
多くの日本人は畳でゴロゴロしたくなるし、和を感じる空間を心地よく思うものですね。

汐留の高層階からの眺めも美しいけれど、こちらも素敵な十勝の冬景色。
そして、7月上旬に行ったばかりのモルディブ。。。
旅行などの宿泊施設は、いずれも徹底的に調べ倒し、納得してから場所を決めます。
各施設のホームページを見るだけでも発見があって楽しい🎵
旅の目的やロケーションはその都度異なりますが、共通点は「非日常である」という事。
非日常を楽しむ空間を、泊まる事で生活体験し、日常をシミュレーションしてみるのが面白いのです。
私達の建築事務所がつくるお家は、お客さまにとって日常の空間。
だから奇をてらったものや、デザイン優先ではありません。ゴチャゴチャ面倒な生活が優先。
肩の力を抜いてくつろげるし、家事や暮らしもしやすい、家族の存在を感じられ、
お客さま独自のこだわりポイントもあるから この家を好きだなと思ってもらえる。
そんなライフスタイル中心の家づくりがいいなとあらためて思います。
追記
今回の旅行で感じた事。
やはりクルーソーコテージを原点にした発想がシノザキ建築事務所らしいのかもしれません。
ソネバフシの抜け感を日常に取り入れたようなお家に、更にアップグレードしていけたらと思います。